除菌や消臭という行為には、大切な誰かへの思いやりがつまっています。
家族で快適な日々を過ごしたい、祖父母に健康であって欲しい。
東芝マテリアルでは、除菌・消臭性能を発揮する
独自の光触媒「ルネキャット®」で
思いやりがずっと続く、やさしい毎日に貢献していきます。
ココロもカラダもイキイキと、本当に心地よく暮らせる未来へ。
RENECAT®
ルネキャット®とは、東芝マテリアルが開発した光触媒。
太陽光はもちろん、部屋の明かりでも
臭いの元を分解、菌の増殖やウイルスの活動を抑制します。
実証データ
※1:光触媒表面にたばこのヤニや汚れ物質などが多く存在する場合、効果を実感できない場合があります。こすられた場合など、物理的にルネキャット®が脱落する場合があります。また、高熱にさらされたり、強酸強アルカリのものと触れた場合などは光触媒そのものが変質して光触媒効果がなくなることがあります。
ルネキャット®が可視光下で大腸菌や黄色ブドウ球菌の増殖を抑える様子を顕微鏡で観察しました。
光のエネルギーを吸収して他のものに変換するものは色々あります。
例えば太陽電池は光のエネルギーを吸収し、電気エネルギーに変換、電気を発生します。
光触媒は太陽光や室内光といった光のエネルギーを吸収し、物質を酸化させる物質である
「活性酸素種」というものを発生します。これらに臭い成分や菌・ウイルスが触れると、
臭い成分は酸化・分解され、菌やウイルスはダメージを受け、増殖が抑制されます。
光触媒に光が当たると、光を吸収して「電子」が励起し、元の電子がいた所は「正孔(ホール)」というものになります。
それらは周囲の水分子や酸素分子などと反応し、水酸化ラジカルや過酸化水素といった活性酸素種を発生します。
「正孔(ホール)」や「活性酸素種」は強い酸化力があり、臭い成分やVOC※1などの有害物質を酸化させて分解※2し、消臭機能※3を発揮します。 また、菌やウイルスに対しては酸化反応によりダメージを与え、菌やウイルスの増殖を抑えます。※4
光触媒は、光エネルギーを吸収してはじめて、活性酸素種を生成します。
吸収しない光では活性酸素種はできません。
光触媒として最も有名なのは酸化チタン(TiO2)です。
酸化チタンは白色をしています。色が白いのは可視光(目で見える光)をほとんど吸収しないためです。
しかし紫外線は吸収するため、一般的な酸化チタンは紫外線を吸収して活性酸素種を発生させます。
➡ルネキャット®は可視光でも活性酸素種を生成する可視光応答型光触媒です。
ルネキャット®は酸化タングステン(WO3)を主成分としており、青い光まで吸収することにより、淡黄緑色に見えます。そのため、紫外線だけでなく可視光の青い光でも活性酸素種を発生させます。
➡一般の消臭剤や抗菌剤はやがて枯渇し、効果が長続きしません。
➡光触媒は枯渇しない※5ので、効果が長続きします。
光触媒は、触媒ですので光エネルギーを吸収して、電子が励起しますが、活性酸素種を発生した後は元の状態に戻ります。励起した電子が抜けた正孔(ホール)、励起電子により発生した活性酸素種はにおい成分や抗菌成分と反応して効果を発揮します。
光触媒自体は枯渇しないため※5、光触媒の表面が汚れたり、たばこのヤニや接着剤のような阻害物質で覆われたりしないかぎり、光触媒反応の起こる波長領域の光エネルギーがあれば、光触媒効果を発揮します。
※5 :こすられた場合など、物理的に光触媒が脱落する場合があります。また、高熱にさらされたり、強酸強アルカリのものと触れた場合などは光触媒そのものが変質して光触媒効果がなくなることがあります。
光触媒工業会は、光触媒技術の向上と高品質な製品の供給によって健全な市場形成を促すことにより、関連産業の発展と国民生活の向上に寄与することを目的とする団体です。光触媒ルネキャット®(WO3)は経口毒性、皮膚に触れたときの皮膚一次刺激性、アレルギー性など、弊社が実施した安全性試験は、光触媒工業会の安全性基準項目も含んでおり、その基準レベルに達しています。
試験項目 | 光触媒工業会安全性基準 | ルネキャット®(WO3)の試験結果 | 試験機関名 |
---|---|---|---|
急性経口毒性 | 2000mg/kg以上(LD50)であること | 2000mg/kg以上(LD50)であることを確認(*評価可能上限値以上) | (財)日本食品分析センター |
皮膚一次刺激性 | 弱い刺激性以内であること(刺激性P.I.I値0~2.0) | 弱い刺激性(P.I.I値=0.7) | (財)日本食品分析センター |
変異原性試験 | 陰性であること | 陰性 | (財)日本食品分析センター |
皮膚感作性試験(アレルギー試験) | 陰性であること | 陰性 | (財)日本食品分析センター |
急性経皮毒性 | 基準なし | 2000mg/kg以上(LD50)であることを確認(*評価可能上限値以上) | (財)日本食品分析センター |
眼刺激性試験 | 基準なし | 軽度刺激物レベル(於:非洗眼群) 無刺激物レベル(於:洗眼群) |
(財)日本食品分析センター |
皮膚に対する光毒性試験 | 基準なし | 無刺激物(太陽光下、蛍光灯下) | 日油(株) 筑波研究所 |
吸入毒性試験 | 基準なし | 陽性物質の天然水晶と比較し、 肺のダメージが少ない。(水と同等) |
東京理科大学薬学部 薬効物理化学研究室 |
2022年10月3日
ルネキャット®技術ページをリニューアルしました。
2022年10月3日
2021年6月17日
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する「ルネキャット®」の効果結果発表論文が、Biocontrol Science誌(日本防菌防黴学会,季刊誌2021 Volume26 Issue2、P119-125)に掲載されました。
2021年6月17日
2021年5月7日
2020年度 「繊研合繊賞 (テクニカル部門)」を小松マテーレ(株)殿と共同受賞しました。