【テーマ4】
磁気シールド用シート部品
電子機器の小型・薄型化は高機能化と共に重要な技術トレンドとなっています。一方、小型化に伴う高密度実装により部品間の相互干渉によるノイズの対策や薄型化に対応した磁性部品の開発が技術課題となっています。近年ノイズ対策用に磁性紛を樹脂に練りこんだ電磁波吸収シートが種々上市されています。デジタル回路から発生する数MHzから数GHzのノイズを吸収し、熱に変換する特性を利用しています。しかし、透磁率が100程度と小さく、シールド性が低いという欠点があります。
東芝マテリアルではアモルファス合金の優れた高周波軟磁気特性を活用してスイッチング電源分野に磁性部品を商品化してきました。ここではアモルファス材料を用いた高透磁率磁性シート部品をご紹介します。
本部品は前記電磁波吸収用シートと形態が似ていますが、適応周波数帯や用法に違いがあります。本シート部品は数十から数百kHzの長波帯で、その高透磁率特性を利用してインダクタやトランス用の薄型シート状磁心として、あるいはコイルや磁性部品から発生する漏れ磁束のシールド部品として使用します。
コイルの近傍に金属体が存在するとコイルの磁束により金属体に渦電流が発生し、金属体の発熱やコイルのQ値低下といった問題を生じ、シールド等の対策が必要となります。本シート部品は高透磁率、低損失でシールド性に優れると共に薄いという特長を持ち、薄型携帯機器内のシールド部品として特に有効です。

特長
- 高透磁率タイプ(SS)と高Q値タイプ(DS)の2品種を開発
- 100kHzで比透磁率が12000と高く、シールド性に優れる。(SS)
- 損失を低減し、数100kHz帯のQ値を向上、比透磁率2000(DS)
- 厚さ約16μmのアモルファス磁性体を使用。磁性体両面に接着層とPETフィルムの保護層を構成、シート厚み0.09mmと薄い。
- 矩形の外、種々の部品形状に加工可能(46mm巾Max)
- シート部品のキャリアテープ上への連続実装、フィルム厚み等の積層構造もご相談下さい。
主な用途
- 薄型インダクタ・トランス用の磁心
- LF帯動作機器に対する磁気シールド
- スイッチング電源、充電器
- RFID、スマートキー、電波時計等のLF帯応用の電波機器

製品情報:シート状磁性部品
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